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Miniature City

Installation made of paper, prints, plexiglas, toys, and other materials

子供の頃から建築家になりたかった私は、気がつくと建築ではなくアートを専攻していた。この作品は、当時の私がアートの枠組みのなかで形にした、いつも私の心の中にあった街である。そして、私のなかにあるたくさんの記憶と想像力に根ざした空想の街でもある。重力に耐える必要もなければ、耐久性が問われることもないため、私はこの街を軽くて、造形しやすい紙を使って作ることにした。

私の心の中にある世界では、どうやら異なる次元や縮尺が混在しているようだった。たとえば、厚みのない平べったい人の横に立体の木が生えていたり、子供と鳥の大きさが一緒だったり、ある壁を伝っているエスカレーターがぐんと違う壁に伸びていたり、昔いた人が現代のあたらしい建物の隣に平然と立っていたり・・・そして、そもそもこの街自体が箱の中にあり、広げて平面にすることでやっと街らしくなるように見えた。記憶や想像力は現実に形を成さないのをよいことに、空想の特権を自由勝手に楽しんでいるようだった。

作品を見たある人が「見えない都市」という本を私に勧めてくれた。それがきっかけで、私はイタリアの偉大なファンタジー小説家、イタロ・カルヴィーノを知り、彼が作り出した世界に大きな影響を受けることになった。

 

紙、印刷物、プレキシグラス、おもちゃなどで作られたインスタレーション

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